前から噂はありました。楽天市場の価格偽装。

楽天の複数の社員がインターネット
仮想商店街楽天市場」の出店店舗に、
元値をつり上げて割引したように見せかける不当な
二重価格表示を指示していたことが19日、
出店業者らへの取材で分かった。こうした表示は
昨年のプロ野球日本一セールで発覚したが、
社員の関与は明らかになっていなかった。
消費者に誤解を与える表示を楽天側が主導し、
社員の1人は「客には分からないから」と指南していたという。
消費者に誤解を与える表示を楽天の複数社員が主導していた。
生鮮食品店を楽天市場に出店する店長によると、
11年に「ECコンサルタント」と呼ばれる楽天
の店舗担当社員から「定価を倍にして50%オフ商品をつくるように」
と指示を受けたという。
店長が「これ以上割引できる商品はありません」と断ると、
「今のままでいい。定価を倍額にすれば
いい」と言われ、客に半額と思わせる手法を聞いて驚いた。
「みんなやってます」と説得され、
従った。
 ほかの食肉や総菜の販売店などにも、同様の指示があったという。
昨年11月の楽天日本一セールでは、楽天は17店舗の表示を問題として、
1カ月の販売停止処分にした。前出の飲料販売店の店長は、
楽天から二重価格を禁止するメールを受け取り、
「自分たちでやらせておいて、それはないだろう」と憤っていた。
 こうした二重価格表示は、景品表示法違反の
有利誤認に当たる可能性がある。楽天社員のコンサルタント
「客には分からないから」と不当な価格表示を指示した。
楽天の担当者は「事実なら看過できない重大な内規違反であり、
厳正な処罰を行いたい」と話した。
日本一セール後は社員教育を徹底するなどし、
表示の適正化を図ってきたという。消費者庁は「事実関係を確認したい」としている。
 楽天市場は、4万店舗以上が出店する
国内最大のネットショッピングモール。出店店舗は、
出店料に加え、毎月の売上高に応じて
一定の割合を楽天に支払うシステムになっている。
 [2014年3月20日9時25分 紙面から]日刊スポーツより