過去2013年に私が、日本だけではなく成長の限界を読んだとき思った事

 
まさに、過去に私が、日本だけではなく成長の限界を読んだとき思った事
 
が書かれている文を、発見した。
 
 
資本主義の機能不全と金融システムへの影響

今後、原油価格は、ピークオイルの顕在化と共に、
 
勿論、地球規模の環境破壊・食糧増産に必要な
 
現時点での化石燃料エネルギーを含め
 
大きく上昇することは間違いないだろう。
 
この場合、当然のことながら、少なくとも先進国は
 
マイナス成長に陥るだろうと考えられる。
 
このことが金融システムにどのような影響を与えるだろうか。

現在の日本の金融機関を見ても、とても正常な状態とは言い難い。
 
つまり融資業務で活発に利益を上げる本来の姿では、
 
既にない。これは、
 
先進国全体についても同じことが言える。 
 
資本主義の機能不全が先進国全体に広がっている。

既に正常な状態でないところに、ピークオイルによる、
 
経済の下押し圧力が掛かるとなると、
 
金融システム全体が機能不全に陥ることになる。
 
 マイナス成長が続くということは、
 
投資や融資のリターンも(平均的に)
 
マイナスになるということだからだ。
 
つまり潜在成長率がマイナスの世界に陥ることになる。

既に、米欧共に金融機関の救済のために多額の公的資金が出されており、
 
先進各国は財政難に喘いでいる。ピークオイルと共に、
 
財政破綻が相次いで起き、資本主義自由経済の崩壊へと
 
繋がる可能性があるだろう。

様々な対策は取られるだろうが、
 
の経済システムが無傷で存続するとは考えにくい。
 
何らかのドラスティックな変化が起きると考えられるが、
 
私は経済学者ではないので、
 
どのような経済システムが出現するのか、想像がつかない。

今、日本で起きていることは、ゼロ金利政策といった
 
金融緩和や財政出動をしても、
 
景気浮揚が図れない、特殊な状況のように思われがちだが、
 
実際には、既に米欧も同じ状況だと思われる。 
 
いずれにしても、エントロピーの増大から避けられない、
 
資源、エネルギー、食糧生産の総量の減少が起きれば、
 
先進国全体が、現在の日本経済以上に悪い状態に陥ることになる。
 
いった場合、財政、金融政策ともに全く利かない
 
(実際、バブル崩壊後の日本の場合、そうであった)状況が
 
先進国全体に出現し、
 
金融システムは働かなくなると思われる
 
今、日銀の金融緩和が話題になっているが、
 
少々乱暴な言い方になるが、
 
金融緩和をしても財政出動を行っても、
 
資源もエネルギーも食糧も増える訳ではないから、
 
無意味のように思われる)。

こういった未曾有の事態に立ち向かう覚悟が求められよう。
 
 政治、外交、何れも何が起こるのか、
 
正確に予測することは困難だが、
 
戦争といった最悪の事態が避けられることを願ってやまない。 
 
15世紀にコロンブスが新大陸の「発見」をしたのは
 
ヨーロッパの人口増加が引き起こしたことだが、
 
もう地球上に「新大陸」も「植民地」もないのだから。
 
中国は、違うかもしれないが?