経済成長なき時代貸借対照表が会社の価値?
簿記会計の世界にも
大きい変革の時期の到来を、実感します。
それは、世界経済に関わる、大きな経済硬直化の波
が、目に見える形になってる事を、示している。
会社は、社会の中の生産者(物だけではなくサービスなども含む)
いわゆるサプライヤー(供給者)の位置づけが、あります。
しかしながら、今回は、会社自体が商品化される時代になりました。
ですから、この会社は、幾ら利益を上げることができるのか
ではなく、この会社は幾らで売れるのか?
p/L(損益計算書)よりB/S(貸借対照表)の時代です。
ある本で読んだのですが、
次期会計期間で幾らの利益を上げよう、それに向かい
社員全員で頑張ろうとか、p/L(損益計算書)を重要視
している間は、その企業の成長は続く。
しかし、現在、日本においては、B/S(貸借対照表)の時代
に変換した。つまり、その企業の成長は続かない。
М&A(合併)は、日常茶飯事です。
М&Aは企業の売買合戦です。
勿論、GDP世界一のアメリカ経済も、その成長は続かない。
会計学では、元々「静態論」「動態論」がありましたね。
トマ・ピケティさんの「21世紀の資本」が言うが如く
資本主義が、最終的局面に来ている。
その象徴が、企業の売買合戦です。
間もなく、お金がお金を直接的に生むことが出来る
企業体が、勝ち残る。しかし、勝ち残りも、長いことなく
最後は、すべて、負け組になるのが、資本主義経済です。
目の前の、株が2万円になったとか、給料が、何万円か
上がったとかの、話ではなく、行き着くところ
資本主義経済の仕組みが、そうなっているからです。
断って置きますが、私は、共産党にも入っていませんし
他の社会主義的な政治団体にも所属していません。
もう一つ、資本主義経済と民主主義を混同しないでください。
私は、勿論、ヒットラーを肯定しません。しかし、
ヒットラーは、民主主義的に、
選挙で選ばれていますし、
ドイツの第一次世界大戦敗戦後
の経済復興に、大きな力量を発揮し、国民を引き付けた。
余計な事を、書きましたが
結局、資本主義経済の硬直化(会社自体が売り物)…この会社はいくら?
になっています。