橋下氏の「戸籍」を8回覗いた大阪市職員の目的…マイナンバー制度反対


役所が保有する膨大な個人情報。

悪意ある人間にとっては「宝の山」ともいえ、あの手この手で接触を図ってくる。


■「流出なし」職員本人の言葉うのみ

市の調査では淀川区の女性職員(38)も25年11月14日、

橋下氏の戸籍情報を見ていたことが発覚。

ほかに著名人3人、知人13人を検索し、著名人2人、知人6人分をのぞき見た。

 「思い浮かんだ人や会話した職員を検索し、閲覧した」。

2人はそれぞれの区調査に対して興味本位で不正アクセスしていたと釈明した。


だが大正区の男性職員は橋下氏の戸籍を繰り返し閲覧。

執着さえ感じさせるが、調査にはこう釈明したとされる。

 「統一地方選が近づく中で興味がわき、主に住所情報を検索した」

 「名前がよくマスコミに出て再び興味がわき、主に家族構成を検索した」

 「(橋下氏が出馬した)市長選挙の告示直後に全体的な情報を検索した」

調査を担当した上司が「もし流出していたら分かっているな!」と

強い口調で詰め寄ったが、

職員は「それは絶対に大丈夫です」と答えたという。

戸籍情報システムの記録を調べたところ、

データを印字した形跡はなかった。

職員は「メモはしていない」と説明したといい、

大正区は「何らかの目的を持って

特定の人物を調べようとしたわけではない」と結論付けた。

だが同僚職員の1人はこう声を落とす。

 「あくまで本人の言葉を信用するしかない」

■再発防止「職員のモラルに頼るしかない」

戸籍という「個人情報の塊」が職員たちの好奇の目にさらされていた。

大阪市の戸籍事務担当の職員2人が情報システムに不正にアクセスし、

橋下徹前市長や著名人らの戸籍を「興味本位」でのぞき見していたという

不祥事が2月、明らかになった。

不正は長期間見過ごされてきたが、

橋下氏の周辺で起きた「異変」がきっかけで暴かれた。

大阪市に本籍がある戸籍は約116万7千件に上るが、

今回明らかになった職員の低いモラルは個人情報の流出、

犯罪誘発のリスクをはらんでいる。

今のところ情報流出は確認されていないが、

薄氷の管理体制に背筋が凍る。

こんなもんです役所の倫理観!
マイナンバーこんな所に任すことできますか?